「切り込み線」で下げ止まった

優利加さん
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昨日の米国株式相場は続落した(DJIA -339.82 @35,028.65, NASDAQ -166.64 @14,340.26, S&P500 -44.35 @4,532.76)。ドル円為替レートは114円台半ばでの動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,559に対して、下落銘柄数は539となった。騰落レシオは90.13%。東証1部の売買代金は3兆1657億円。

TOPIX +19 @1,939
日経平均 +306円 @27,773円

米国株式相場は続落したが、日本株は昨日大きく急落していたので本日は自律反発狙いの買いが優勢となった。定石通りの展開である。日本株の取引時間に米株価指数先物が堅調に動いていたことも日本株を下支えした。日経平均の上げ幅は一時400円を超えた。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の長大陰線の実体部分の半分以上に大陽線で切り込む「切り込み線」となった。これで少なくとも目先の下落が止まった。しかし、供給不足が原因のインフレ高進に反応した米長期金利の上昇が今回の株式相場急落を引き起こしているため、株安の原因が消えた訳でも和らいだ訳でもない。それでも、悪材料が消えなくても、いつまでも株が下がる訳ではない。人間はどんな刺激にもそのうちに慣れてくる。さらに、ある程度下げると割安感が高まり、これだけ安くなったので買おうという風に気持ちも変わる。だから、必ずどこかで下げ止まる。注意深くチャートを読んでいるとそのタイミングを示す兆候に気付くことができる。

33業種中28業種が上げた。上昇率トップ5は、精密機器(1位)、サービス(2位)、その他製品(3位)、食料品(4位)、卸売り(5位)となった。

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