TOPIX +33 @2,019
日経平均 +543円 @28,766円
パウエルFRB議が議会証言で保有資産の縮小(QT)開始時期について「年後半にも」と述べた。株式市場はもっと早い時期(年前半)を想定して相場に織り込み始めていたので、足元では株価が大きく調整していた。しかし、今回の議会証言により時間的に想定していたよりも後だということが分かり、急上昇して来た米長期金利の上昇が一服した。その結果、ハイテク成長株を買い戻す動きが起り、その流れを受けて、東京市場でも成長株だけでなく幅広い銘柄が買われた。上海総合指数、香港ハンセン指数などアジア株も高くなり、日本株の上昇を補強した。
日経平均の日足チャートを見ると、ギャップアップして寄り付いてからさらに大きく上昇して大陽線で終え、上向きの25日移動平均線の上に再浮上した。これで昨年12月1日を起点として安値も高値も切り上がる上昇トレンド基調を維持している。今後しばらくの間このトレンドを打ち消すような大きな悪材料が出てこなければ小さな上げ下げを繰り返しながらも徐々に上に向かうと予想するが、最初の関門は1月5日の戻り高値@29,388円で、これを上抜けしなければならない。
33業種中31業種が上げた。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、海運(2位)、金属製品(3位)、機械(4位)、不動産(5位)となった。